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2020年8月 1日 (土)

コトンが死んだ

7月28日早朝、痙攣を起こすようになった。いよいよ最期だなと覚悟した。コトン、と耳元で呼びかけると律義に口を開けて答える。耳は確かだ。そして7時20分、後ろ足を大きく伸ばして息絶えた。ようやく楽になっただろう。暑い時期なのでその日のうちにお寺に運んだ。段ボールにタオルを敷いて保冷剤をあちこちに入れて、それでもお寺で重さを量ったら2.5キロしかなかった。

最期の頃は夜だけおしめをしていたが、日中はおしっこの時間をメモして3時間おきくらいにトイレに連れて行ったが、忘れているとあちこちに垂れ流しで、しょっちゅうクッションを洗ったり、床をふいたりで大変だった。一度にたくさん食べられないので、鳥のように起きているときは食べ物を催促した。最後の晩餐は好物のマグロのお刺身を食べた。決して外に行きたいといわなかったのに、死の2、3日前から外に出たがり、あちこち昔の場所を確かめているようだった。今思うと死に場所をどうするかかんがえていたのかもしれない。

歌人の穂村弘さんのエッセイ「野良猫を尊敬した日」を読んだら、「猫は何一つ所有することなく一生を過ごす。じつにもの凄い存在なのだ。一瞬一瞬をただ全身で生きている。命の塊なのだ」とあって、猫への尊敬度がますます高まった。コトン、あちらでも今まで通り、我が道を行ってね。

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