なぜ、おかあさん、なのか
外出先で2回も「おかあさん」と呼ばれ、びっくりした。私は結婚していないし、子どももいないので、「おかあさん」と呼ばれたことはない。たまに「奥さん」とは呼ばれるが。
病院に見舞いに行き、受付で記入していたら、「おかあさん、そこにあるマスクをしてくださいね」と男性職員に言われた。へぇ―、おかあさんなんだ、と思った。
帰り道、駅のエスカレーターで後ろから「おかあさん」と呼ばれた。えっ、またもわたしのことか? と振り返ると、「おかあさん、すてきな靴履いてますね」と知らないおじさんが言う。自分では気に入っていないスニーカーを履いていたのだけれど、「ありがとうございます」と返事をすると、「いい靴ですね、がんばってください」と。たぶんこのおじさんが欲しいと思っているスニーカーに近いものだったせいなのだろうし、がんばって、というのは白髪のおばさんがスニーカーを履いていたからだろう。
ところで、なぜ「おかあさん」なのか。女性を呼ぶのに「奥さん」「おばあさん」「おばさん」「おねえさん」などあるけど、日本にはひと言ですむ適当な呼び名がない。わが家にはコトンかあさん、と呼ばれる猫がいるが、コトンはれっきとしたおかあさんだから、矛盾はないけれど。
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