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2016年6月26日 (日)

「マイケル・ムーアの世界侵略のススメ」を観る

2001 アメリカのジャーナリスト・ドキュメンタリー映画監督のマイケル・ムーアの最新作。ベトナム戦争はじめ侵略戦争が良い結果をもたらさなかったアメリカの国防省に代わって、ムーアが新たな「侵略者」となってヨーロッパに飛び、各国から驚きの常識、アイディアを持ち帰る作戦。

 

まずはイタリア。ランチタイムは2時間。1年間に8週間の有給休暇があり、消化できなければ翌年に持ち越せる。イタリア人はみんなセックスした後のような顔をしている、というムーアの感想が可笑しかった。フランスの小学校の給食はデザート付きのフルコース。しかも陶器の食器を使っている。子どもたちにアメリカのランチ画像をみせると、食べ物じゃない、気持ち悪い、と。ま、ここまでは普通の常識としてさほど驚かなかったが、たとえば、宿題がないのに学力世界一のフィンランドの教育法、麻薬を非犯罪化したポルトガル、時間外、休日に上司が部下にメールするのは違法のドイツ、自分の部屋の鍵は自分で管理するノルウェーの快適な刑務所。アイスランドの女性の活躍はなんと男女平等ランキングで6年連続世界一(日本は142か国中104位)など、ウソ―!ホント?という信じられないことばかり。

 

なかでも考えさせられたのは、麻薬使用は10年前に非犯罪としたポルトガル。重症の薬物乱用者は刑務所に入れる代わりに教育、予防、治療を提供。その結果、逆に若者の薬物使用が減少したという。ムーアがインタビューした担当官自身が薬物を使っていると堂々と発言。一方、アメリカは納税者の税金1兆ドルを使って世界一投獄者の多い国にしてしまったけど。

そしてアイスランドの女性の力。リーマンショックの時、健全だった銀行は女性がトップの1行だけ。国は銀行家を救済せず、納税者を保護。以後、他行もトップを女性に。アメリカもリーマンブラザーズではなく、シスターズだったら破たんしなかっただろうにと。

9か国の取材先で、ムーアはお手本はアメリカですよ、と何度か言われる。そうか、侵略者とならずとも、アメリカ国内の落とし物係に聞けばよかったというのがオチ。以前のムーアに比べて毒がなく、どうしたの? という感想もあるようだけど、私は面白かった。

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6日のことですが、映画「マイケル・ムーアの世界侵略のススメ」を鑑賞しました。 度重なる侵略戦争が良い結果にならなかったアメリカ国防総省幹部から悩みを持ちかけられたムーア そこで自身が国防省に代わり「侵略者」となり 世界各国から「あるモノ」を略奪するために出...... [続きを読む]

受信: 2016年7月 7日 (木) 11時02分

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