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2016年6月14日 (火)

東日本大震災支援チャリティーコンサート  土田英順チェロ演奏会

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201665日、札幌から到着するエイジュンさんを、大沼公園駅でハルさんたちとお出迎え。赤いチェロケースを抱えたエイジュンさんがにこやかに姿を見せた。まぶしいほどのお天気に恵まれた。

新緑につつまれたハル小屋、小鳥やエゾハルゼミが鳴くなか、チェロの柔らかな音色が流れた。入場者は80名と満員御礼。今回は入って右側に舞台が設けられ、いつもと違った雰囲気。なかなかいい。このハル小屋でのチャリティーコンサートは実行委員のハルさん、サクラダさんの尽力で実現したもの。

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まず、カタロニア民謡、鳥の歌で祈りを捧げ、カッチーニのアヴェ・マリア、シューベルトのアヴェ・マリア、サンサーンスの白鳥、バッハのG線上のアリア、無伴奏チェロ組曲第一番……合間にお話を交えながらの演奏。人間の声にもっとも近いといわれるチェロの音色がからだにしみわたる。そしてアンコール曲はエルガーの愛の挨拶、ショパンのノクターン。

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土田英順さんをみなさんがエイジュンさん、と親しくお呼びしているので私も便乗して。でも、プロフィールを拝見すると、じつは畏れ多い方。あの小澤征爾さんと親しく、日本フィル、新日本フィル、札幌交響楽団の首席チェロ奏者を歴任し、ボストン響およびボストン・ポップス響でも演奏。現在はソリストとして札幌を拠点に活躍されている方なのだ。

チャリティーコンサートは今回でなんと310回目になる。2011311日の東日本大震災のあと、エイジュンさんはすぐに動きだし、18日後の329日に第1回の演奏会を札幌で開催。この5年間で310回ということは月平均56回演奏会を開いてきた計算になる。音楽の力によって、どれだけ多くの方たちが慰めと力を得たことでしょう。

 

演奏の合間のお話も心に沁みた。演奏に使っているチェロは陸前高田の大津波で犠牲となられた女性、ヨウコさんのもので、縁あってエイジュンさんの許に届き、時間をかけて修復、蘇らせたものだそう。チャリティーコンサートの121回からこのヨウコさんのチェロを使っていて、「チェロの音色が天国に届くことを願っています」とのお話だった。また被災地の現況、放射能除染土のフレコンパックが市町村の至る所に山積みにされている話などをお聞きすると、震災直後から何もまだ解決に向かっていないことを思い知らされる。

チャリティーコンサートの義捐金は「じいたん子ども基金」として役立てられ、毎月エイジュンさんのブログに預金通帳のコピーが掲載され、収支明細がきちんと報告されている。子どもたちへの支援がおもだが、放射線量を無料で測定できる市民放射能測定所の支援にも熱心だ。

 

「演奏会は声がかかればどこへでも出向きます」とのことだが、なにしろ交通費や宿泊費がかかる。当初は自腹を切っていたが、いまは本やCDを作り、その売り上げと活動費として受け取った金額で賄っているとのこと。

重いチェロや荷物を抱えての演奏会の旅はそうお若くはないエイジュンさんにとって、ハードなことはたしか。そうしたご苦労を少しも見せず、にこやかにエンジョイされている姿のなんと爽やかなことか。エイジュンさんの活動を少しでも多くの方に知っていただき、そしてたくさんの支援をお願いしたい。詳しくはエイジュンさんのブログ「ボストンバッグにチェロと酒」をご覧になってください。

http://blog.hokkaido-np.co.jp/enjoy-cello/

ご著書『チェロ弾き英順 音楽の人生(たび)』も軽快な文章によるユニークな音楽の旅が満載です。

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東日本大震災復興支援のために、2012年12月10日に、「じいたん子ども基金」を開設しました。

北洋銀行 札幌西支店 普通 5161660    

口座名 (東日本大震災支援 じいたん子ども基金】 代表 土田英順

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