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2016年3月14日 (月)

川本三郎著『東京抒情』を読む

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様々な雑誌に書いた「東京」についての文章がまとめられた一冊。「歩く東京」、「思い出の東京」、そして小説や映画、絵画などに「描かれた東京」。懐かしい東京の姿。とくに銀座については興味が尽きない。銀座界隈には数寄屋橋、京橋、三原橋、万年橋、新橋…、と橋があり、川が流れていた。アドバルーン、デパート、画廊、路地裏、そして映画黄金時代の銀座など。いいな、いいな、と読みすすむにつれ、歩くことの好きな著者は、東京の川沿いを荷風さんのように歩く。なかでも東京の西の川、残堀川を見つけた驚き、その川を辿る旅がいい。地図も入っていて歩きたくなる。以前、この人の『荷風好日』の文庫本を手に荒川放水路に沿って歩いたことがあった。

作家が住んだ町、小説の舞台も満載だ。たとえば「文士が体験した関東大震災」では、永井荷風、谷崎潤一郎、芥川龍之介、佐多稲子、林芙美子、井伏鱒二、北原白秋、菊池寛、そして映画監督の黒澤明などのエピソードが惜しげもなく出てくる。 この人の書く「荷風」が好きだ。この本にも荷風さんが頻繁に登場する。何だかとても得をした気分になった。

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