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2015年10月

2015年10月30日 (金)

小江戸「佐原」散策

江戸楽会の仲間7人と楽しんできた。東京駅から高速バスで約1時間20分。伊能忠敬の旧宅近くの忠敬橋で下車すると、まん前に天明2年創業の小堀屋本店という蕎麦屋があり、東京からちょっと離れただけで、まるで江戸にタイムスリップしたような風情。11時の開店にちょっと間があったが、混む前に昼食を済ませようと暖簾が掛けられると同時に入店、昆布入りの黒い蕎麦が有名らしいが、全員ふつうの天ぷらそばに。おいしかった。建物は千葉県の有形文化財になっているが、3.11の震災時には液状化でかなりの痛手を受けたという。

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小野川に沿ったこの一帯は栃木の町並ととてもよく似ている。どうりで川越、栃木、佐原の三市が小江戸として協定を組んでいるという。同行のオグラ先生はその仕掛け人。この川から利根川に出て、お米や味噌・醤油を江戸に運んだ。渡し舟に乗り、ボランティアのガイドさんの案内で山車会館、伊能忠敬旧宅、伊能忠敬記念館、そして特別公開の建物などをいくつか見た。最後は蔵元の見学と試飲など盛りだくさんのコース。

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50歳を過ぎてから日本全国を測量して歩き、わが国最初の実測日本地図をつくった伊能忠敬という人はすごい人だとあらためて。井上ひさしの『四千万歩の男』を読んでみよう。

 

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2015年10月27日 (火)

直島・豊島アートの旅 4

今回の旅のいちばんの目的は豊島(てしま)美術館だった。そして大竹伸朗の作品、直島銭湯「I♡湯」に入れたら文句なし、としていた。小高い丘のそのカーブに沿って造られた西沢立衛設計の豊島美術館は曲線のみ。柱など一切ない。美術館そのものが内藤礼の「母型」というひとつの作品。上部は大小の円い穴が開けられ、移りゆく雲がのぞく。風がそよぐ。下を見ると、あちこちの小さな穴から水滴が湧きでて、まるでオタマジャクシか精子のように流れ泳ぎ、一か所にたまって小さな泉ができ、一日が終わる。

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現代美術というと、度肝を抜かれるようなインパクトの強い作品が多いが、ここは自然と同化して呼吸する安らぎの場。思索・瞑想の場。大の字になって寝っ転がっている女性がいた。いい時間、それぞれの時間が流れる。ぼんやりしていると、いつの間にか例の3人組もいた。(母型については9月に「映画『あえかなる部屋 内藤礼と光たち』を観る」でも紹介した。)

ここに来る前に海岸沿いにある心臓音アーカイブに寄った。クリスチャン・ボルタンスキーが制作した心臓音の鼓動に合わせて電球が明滅するインスタレーション空間。世界の約4万人以上の心臓音が登録されていて、その鼓動がドンドンとひびく。光の点滅、大音響の振動は心臓に悪い。長居はできない。海岸に出て素足になって、やっとホッとした。海を見ながらハルさんが家浦港で買ったイチジクを食べた。

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この島には2013年に横尾忠則の美術館も誕生した。全体に毒々しい赤のイメージ。生と死と。永山祐子設計の円塔の建物内部はちょっと見もの。近くにオリーブ畑があった。家浦港からフェリーで直島に戻る。

大竹伸朗の銭湯「I♡湯」、2回目。前日せっけん入れを忘れた、と番台で告げると、すぐさま出してくれた。日本はすばらしい。男湯と女湯の境の上に大きな象がいるが、外観の派手派手しさに比べれば、浴室は意外にすっきりしている。湯船の底に春画があったりはするが。外人さんにも人気らしい。そのひとり、東欧風の若い女性が水着のような色物上下を身につけて浴室に入ってきた。みんな素裸なのにそうしないところがスゴイ。しばらくして番台の女性が注意しに来たが、慌てることなく恥じることなく身を洗い、出て行った。湯船には浸からなかったのかもしれない。ハルさん曰く、新しい上下に着替えていったよと。あの堂々とした態度、日本人は到底真似できませんね。

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とにかく外国人の観光客が多いのに驚いた。7~8割の印象。町の人たちも慣れていて、地元バスの運転手も、居酒屋のお兄ちゃんも片言英語で立派に対応している。東京の外れよりは、この町のほうがよほど国際化が進んでいる。2010年に開かれた瀬戸内国際芸術祭が成功裏に終わり、2013年、そして来年2016年と、トリエンナーレとして開かれる。直島を中心とした瀬戸内の島々はアートの島としてその存在を確かなものにしている。アートの旅おわり。

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2015年10月26日 (月)

直島・豊島アートの旅 3

地中美術館も李禹煥(リ・ウ―ファン)美術館も、建物は安藤忠雄の真骨頂といえる作品だろう。好き嫌いはともかくとして、まったく…、まったく…、という言葉が何度もでた。こういうものを作らせたベネッセの福武總一郎という人はすごい。

本村エリアの家プロジェクトのひとつ、南寺も安藤の設計だが、その中身、ジェームズ・タレルの作品は闇のなかで…。中に入ると、まったくの闇。こんな闇は初体験。係員の声に従って左手で触る壁を頼りにクネクネと進む。そしてある地点で坐らされる。そこでじっと前を見て10分ほど。すると…。 家プロジェクトは他に杉本博司の護王神社。写真はその地下に続くガラスの階段、大竹伸朗のはいしゃ、石橋の千住博の襖絵など。

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見学の途中、男2人と妹分のような女1人の3人組としょっちゅう鉢合わせした。なんとうどん屋でも。3人組の動きは真面目なのだけど、なぜかコメディタッチで、アートなアメリカ人といったところ。翌日の豊島でもまた会った。ほんとによく会った。私の頭の中では彼らも現代美術。

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2015年10月24日 (土)

直島・豊島アートの旅 2

羽田から高松空港に入り、高松港からフェリーで直島へ。帰りは宇野に出て、岡山空港から東京へのコースにした。

直島の宮ノ浦港で赤いかぼちゃに出迎えられた。草間彌生の作品。観光客が数人、写真を撮っている。ホテルのマイクロバスの乗客のほとんどが欧州系の人なのに驚く。団体さんのよう。ホテルは一見研究所のようなコンクリートの地味な外観。中も外も、とにかくアートだらけ。

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ベネッセハウスの野外には草間彌生の黄色いカボチャ、ニキ・ド・サンファールの愉快な動物たちなど(いま国立新美術館で彼女の展覧会が開催されている)。

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夕食後8時からの作品解説ツアーに参加した。聞けばなるほどと。そのあと、ちょっと離れた高台にあるベネッセハウスミュージアムは夜遅くまで開館しているので、車で送迎してもらって観た。リチャード・ロングの瀬戸内海の流木を使った円、ヤニス・クネリスの鉛板でさまざまなものをくるんだ昆布巻きのような作品が印象に残る。作品は野外以外撮影禁止。

 

ホテルの食事はおいしくなかった、と何年か前に行った友から聞いていたので、予約をしなかったのだが、周辺には何もない(コンビニもない)。和食は予約でいっぱいだったが洋食はOK。期待しなかったせいもあるがおいしかった。シャンパンで乾杯。

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2015年10月17日 (土)

直島・豊島アートの旅 1

ハルさんとの旅。ゆっくり、のんびりのつもりだったが、貧乏性のせいで、せっせとアートを観て回った。話のタネにと安藤忠雄設計のベネッセハウスに泊まり、近くのモンゴルスタイルのパオにも泊まった。

ベネッセハウスのホテルの部屋からホテル内のレストランに行くまでが出たり入ったり。コンクリートに囲まれた中から外気を受ける渡り廊下のようなところを歩かされ、また建物に入って、また外に出て…を何度か繰り返して目的地にたどり着く。安藤忠雄の初期の代表作、住吉の長屋みたいか。外気の海風に触れると気持ちがいいし、虫の音も聞こえていいなとは思うけど、横殴りの風や雨のときは大変そう。建物内の廊下天井に照明がなく、壁面下から自然光を、夜はそこから照明を当てている。

室内はテラスにでる木のブラインドになる引き戸がよかった。コンクリートと木の組み合わせ。

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一方のパオはまったくの自然派空間。履きものは狸に狙われるので、夜は中に入れて下さいとの注意書き。円形の部屋は周囲に4台のベットが置かれ、真ん中にテーブル。ゆったりしていて快適だった。チェックインしたときは陽をうけて室内はムンムン。四方の窓の幕を上げ、扇風機を使ったが、夜はちょっと冷えて石油ストーブをつけた。難点は中にトイレがないこと(もちろんだが)。外のトイレまでちょっと距離がある。夜中行きたくなると困るなと思ったが、実際は夜空の星が大きくピカピカに光っていて、しばし見上げてしまったほど。ホテル1泊の料金で、パオは4泊してもおつりがくる廉価。お値打ちものでした。

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2015年10月 9日 (金)

ミラノ万博2015・日本館

もう一つイタリアから。5月から10月まで、ミラノで開かれているミラノ万博2015の日本館は大人気で、終盤を迎えたいま、入館するための長い行列はおそらく7時間は続くだろうと。ローマのアドリアーノからの情報。

http://video.repubblica.it/edizione/milano/expo-nel-padiglione-che-non-tutti-riusciranno-a-vedere-il-giappone/214108/213280?ref=HRESS-1

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ローマのストリート・アート

修復することになったパラッツォの壁面に描かれた迫力満点の絵。ローマの友、ロセッラが送ってくれた。これらは3日以内にすべて消えていく運命とか。

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