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2015年9月

2015年9月28日 (月)

老い方上手は、金持ちより、人持ち

『老い方上手』という本を読んだ。5人の女性がそれぞれの専門分野から語っている。樋口恵子「ビンボーばあさんにならないために」、大熊由紀子「認知症400万人時代、あなたは? パートナーは? ご両親は? 」、上野千鶴子「在宅ひとり死は可能か? 」、会田薫子「延命医療とは何か―肯定できる人生のために―」、井上治代「自分らしい葬送を選ぶ」。

なかでも私は上野千鶴子氏の「在宅ひとり死は可能か」に共鳴した。在宅で死ねる条件は①本人の強い意志 ②愛のある同居家族 ③地域に利用可能な介護・医療資源がある ④お金。家族がいない場合は24時間対応の在宅介護・看護・医療。終末期でも日に4回深夜も入れて6回来てもらえれば、寝たきりでも独居でいられる。在宅死の抵抗勢力はじつは家族。入所は家族の希望。本人の希望だとしてもそれは家族に配慮したもの。施設入りは家族の安心のためのサービス。末期の費用は月額50万×6か月。36万までは介護保険が使えるので、1割の3.6万+14万=17.6万円。トータルライフ(デス)マネジメント(親しい友人、親族、ケアマネジャー、介護士、看護師、医師、弁護士、税理士、成人後見人、葬儀業者)で情報を共有する。誰かが独占するとロクなことがない。金持ちより人持ちに。

私(上野)は最近、在宅死の条件は「本人の強い意志」と思わなくなった。病院や施設に行くことこそ、自分の生活が変わるので大決心が必要。在宅ひとり死に決断はいらない。キーワードはぐずぐずとだましだまし。

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2015年9月27日 (日)

「あえかなる部屋 内藤礼と、光たち」を観る

この映画の予備知識ゼロ。ただ内藤礼さんの「母型」が舞台というので、無条件で飛びついた。私はこの空間をひたすら味わってみたかった。だが想像していたものとは違った作品だった。監督の中村佑子さんは美術家内藤礼さんの内なる世界に迫りつつも、核心に踏み込めないもどかしさを感じ、映画製作の方向転換を強いられた。そして新たに出会っていく世界に光を見いだし繋がりを見いだし、それを追ったドキュメンタリー。監督自身の生きる意味を問いかける哲学的作品と受けとめた。

タイトルの「あえか」という言葉は日本人なのでぼんやりとは分る感じがするが、未だかつて使ったことがない。広辞苑には、かよわくなよなよしたさま、たよりないさま、大辞林には美しくかよわげなさま、はかなげなさま、とある。「母型」から生まれる水滴も一滴一滴があえかなる存在か。水滴はあるところで集まり、また新しい生命体となって流れていく。渋谷のシアター・イメージフォーラムで。Img004_536x800

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2015年9月26日 (土)

森川翠水さんの墨画展を観る

画業40年の森川翠水さんの個展と主宰する翠水舎の墨画展が新宿ヒルトン東京のヒルトピア・アートスクエアで開かれた(9/16―9/22)。翠水さんは一時お体を壊して心配していたが、勢いのある筆づかいの絵ばかりで、ご本人もお元気そうで、完全復活されたよう。ここ1、2年の新作ばかり。翠水舎の皆さんの絵もレベルの高い絵ばかり。

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翠水さんの作品の中に魔女がいた。となりに魔女修行という詩が掲げてあった。この詩は京子夫人の作品。素敵なので掲載させていただく。

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魔女修行   森川京子

もう 何年も前のことだが

人工呼吸器をようやく外せたスイスイが

ICUのベッドから落ちそうになったと

ふたたび 両手足を拘束されていた

意識はあるのに身動きもできず

口の形だけ ミズ ミズ ミズ と訴えた

大きな手術が成功し 命を助けてもらったのに

今欲しいのは 一滴の水だけ

絶対飲んではいけないというのに

ベッドの近くになぜ ペットボトルがあったのか

水が欲しくて 手を伸ばし

落ちそうになったのだ

氷なら 大丈夫かもしれない

私は売店で氷を求め

恐る恐るスタッフに尋ねてみた

あぁ・・氷だったらいいですよ

ICUの待合室に1冊の「魔女の本」が置いてあった

魔女とは 垣根 境界線に住む人だという

垣根の上から 見下ろして

フムフム こちらに行くのがよさそうですね・・・

そうだ 魔女になろう

私は その時 なぜだか そう思った

魔女修行には そろそろ いいお年頃ではありませんか

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2015年9月18日 (金)

ヤマボウシの実

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朝の勉強会に自然観察指導員の小原さんがヤマボウシの赤い実を持ってきて下さった。サクランボのようだった。じつはその前の週に植物の「集合花と集合果」の話を小原さんから聞いていた。

集合花はたとえばタンポポ。およそ200枚の花びらをつけるが、この花弁の一つ一つが独立した花で、これを集合花といい、キク科のアザミやコスモスなどもそう。一方、ヤマボウシは集合果。4枚の白い花びらの花に見えるが、これは総苞で、中央に30個ほどの集合花を咲かせる。受精した雌しべは果実に成長、個々の果実が一体化して一個の果実=集合果になる。

ヤマボウシの実を注意深く見ると、サッカーボールのような仕切りがあり、これは個々の花の境目の名残で、その中心にあるのが雌しべの柱頭の名残とのこと。小原さんは食べられますよ、と。早速口に入れてみた。美味しいというものでもないが、甘味があって、サバイバル時の食料の助けにはなるかもしれない。

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2015年9月12日 (土)

清水 慰さんの仮面

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造形作家の清水慰(やすえ)さんが逝って5年になる。先日、鎌倉芸術館ギャラリーで開かれた絵香会の展覧会を拝見した。この会は夫君の洋画家清水保さんが絵画指導をされているのだが、かつては慰さんもご一緒だったため、今回の第31回展にも賛助出品として慰さんの仮面の作品が3点展示されていた。懐かしかった。慰さんの仮面には女の神秘、妖しさが漂っている。

そういえば、仮面作品の写真を預かっていることを思い出し、広げてみた。何面かは、あっ、慰さんそのものだ、という作品。いつか仮面だけの展覧会をしたいと考えていた。慰さんは生活そのものがアートだった人で、いつも造形表現のことで頭がいっぱいの人だった。後年は体力の衰えを感じてか立体から水墨画に新しい表現を見出していたが、残念ながら病に勝てなかった。仮面展を開けたらといまでも思っている。
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下の油絵作品は、同展覧会に賛助出品された清水保さんの新作「廃墟」(F30号)。

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2015年9月 9日 (水)

畑からまっすぐ来た野菜、その2

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北海道森町の政田農園で作っているじゃがいも、かぼちゃ、にんにくが届いた。こちらは毎年Ciさんが送ってくださるもの。何種類ものじゃがいもの名称と調理法のメモが添えてある。覚えきれないので、メモしておく。レッドムーン(赤皮黄肉。煮くずれしにくい)、北あかり(甘味のある粉質のイモ。男爵の2/3の時間で煮える)、ノーザンルビー(赤皮赤肉。煮物・フライに)、チェルシー(肌美しく味もよい。粉がふき上品なイモ。粉ふきイモ、サラダ)、シャドークイーン(濃い紫色。色を生かした調理を)。
我が家にはイモ兄ちゃんと呼んでいるイモ大好きなK兄がいる。フライドポテト、サラダ、グラタン、コロッケ、シチュー、スープ……しばらく楽しめそう。Cimg1959_640x307_2



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2015年9月 8日 (火)

「おのくん」の里親になる

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311日の東日本大震災。「おのくん」は津波で大きな被害を受けた宮城県東松島市で翌年の420日に誕生した人形ソックモンキーです。陸前小野駅前の仮設住宅に住む武田文子さんたちが作っています。大小さまざまなサイズがありますが、どれも1000円。ただ買ってもらうのではなく、里親になってもらうこと。現在はおのくんの知名度も高まり、そのつながりが国内外に広がり、里親会も実施されているほど。しかし2年後に仮設住宅が完全に解体されると、せっかく築きあげたコミュニティスペースがなくなってしまいます。武田さんたちはお金が集まっても集まらなくても頑張って続けようと決心。小野駅前に今年7月「空の駅」をプレハブの仮設ながらオープンしました。出会いを大切に、里親になってくれた人たちが、里子のおのくんと一緒に何度も実家の小野駅前の「空の駅」に里帰りしてほしいとの願いが込められています。http://socialimagine.wix.com/onokun

 

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2015年9月 4日 (金)

「猫まみれ展」のご紹介

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猫好きの私に、猫にまつわる情報を常々くださるイチさん。ほんとにありがたいことです。今回は北海道立帯広美術館で開かれる「猫まみれ展」のチラシと紹介記事の載った北海道新聞をいただいた。愛猫家が収集した作品290点が展示される。そしてこの展覧会でうれしいのは、猫好きが撮った猫の写真を会期中ロビーに展示してくれること。また入館のときに猫をモチーフとした持ち物を提示すると「猫割」にしてもらえること。愉しいですね。行きたい!!…けど…。9月13日~11月23日まで。

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掃除機をかける夢

大きなマンションの出入り口で私は掃除機をかけている。部屋に戻ると、そこは男の部屋で男は銀色の寝袋のようなものの中で細長く寝ていた。熱が39℃以上あると言う。部屋には大画面のスクリーンや最新式のメカが並んでいる。男は急に羽振りが良くなったようだ。気がつくと男は私が下に置きっぱなしにしてきた掃除機を抱えて部屋に戻ってきた。女がパソコン画面を見ながら手伝いらしきことをしている。男は私を迷惑がっている様子。そうかこれでおさらばだ、と部屋を出たら、そこは展覧会場のような部屋で、スクリーンに知り合いの顔が映し出されていて何か喋っていた。それを横目で見ながらまぶしい自然光の中に出て行った。42vebien


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2015年9月 1日 (火)

畑からまっすぐ来た野菜

北海道森町の政田農園の新鮮野菜。ハルさんが送ってくれました。ゴールドラッシュというトウモロコシは茹でると鮮やかな黄色になって、甘味があり、サクサク。これは生でも食べられるらしい。トマトは皮がピーンと張ってどっしり重い。しっかりトマト味。枝豆はぷりぷり。食べきれないので新鮮なうちにお隣さんにお裾わけ。ピーマンというか万願寺というか、は味が濃く甘味がありました。そして玉葱も。身元のはっきりした新鮮安心美味野菜を食べられるハルさんちの食卓がうらやましいです。夏のあいだ、ハルさんは大好きな政田のおばあちゃんのお手伝いをしたそう。

わが町練馬も畑がまだまだ残っていて、農家の野菜を分けてもらえるのだけれど、散歩にでたM姉によると、きのうは何処を回っても青物がゼロ、スーパーで買ってきたとのこと。Cimg1928_640x470


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