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2015年8月26日 (水)

「衣服が語る戦争」展を観る

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8月は原爆投下、敗戦の月。今年は70年という節目の年に当るため、テレビ・新聞が特集を組み、多くのイベントも開かれている。この展覧会もそのひとつ。戦時下の一般庶民の生活がどんなものだったか、食料の話はよく聞くが、衣服からみた戦争の視点がこれまで漠然としたものだったので、流れが分り貴重な展示だった。

軍服の影響が一般人の服装にも反映されたこと。日中戦争勃発の頃は日の丸や戦車、兵士などが描かれた着物地が出回った。この辺りのことは初めて知った。「銘仙一反親子のドレス」という昭和13年のポスターコピー。母と子のドレス2着が一反の着物地からとれると呼びかけたもの。ドレスという言葉が使われている。さらに戦局が進むと着物から上衣、もんぺ、防空頭巾を作り、防空頭巾には名前、住所、血液型を記した布札を縫い付けた。軍用ウサギの飼育が奨励され、真鍮のボタンは供出。物資不足のため贅沢を制約、国民服、婦人標準服の規定など国家による衣政策が行われ、衣服の自由が妨げられた。おしゃれなどとんでもない時代だったのですね。一触即発でまた似た時代になるかもしれないと思うと恐ろしい。

同時期のヨーロッパのミリタリーファッションも紹介されている。そして衣服だけでなく、「装苑」や「VOGUE」など当時の雑誌類もたくさん展示されていて興味深かった。戦後いち早く創刊された「それいゆ」は姉が定期購読していたので懐かしかった。「暮しの手帖」創刊号(昭和23年)も。文化学園服飾博物館で8月31日まで。1440556941384_443x640_2














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