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2014年5月26日 (月)

内田洋子著『カテリーナの旅支度』を読む

この人の本を読むのは三冊目。丸谷才一ふうにいえば小説めかした随筆とでもいえようか。彼女独特のスタイルで、読みはじめて前の本と同じ調子だな、期待ほどでもないかな、との感想をもったのだけれど、途中からやっぱり面白いと。それは著者の好奇心が半端でなく、身軽に行動し、どこにでももぐりこみ、イタリア人の複雑な人間模様とそこに垣間見られる本音の暮らしぶりを見せてくれるからだ。イタリア二十の追想という副題がついていて、表題の「カテリーナの旅支度」は最後の章。キャリアを積み、富と名声を得た女性。だがふと気づいたら家族も友も離れて孤独の身という身につまされる物語。どの話も映画をみているように映像として残りました。

 

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