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2014年2月

2014年2月28日 (金)

ニューフラワーアートの桜

Ikuko_sakura 現代手工芸作家協会主催のニュークリエイティブ展を観た。創作人形や陶芸、刺繍、ガラス工芸、などいろいろ。友の芳賀郁子さんがニューフラワーアート部門に桜の作品を出品。一足早い満開の桜、見事なものだった。フィギュアスケートではないが、技術点はパーフェクトといえる。あとはどう演出するかが課題か。大胆に遊んで欲しい。来年がまた楽しみ。東京都美術館で。上野公園内の韻松亭で食事、おしゃべり。

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2014年2月18日 (火)

赤瀬雅子著『永井荷風とフランス文学』を読む

比較文学が専門の人の荷風研究。荷風修業時代のエミール・ゾラの影響からモーパッサンへ。そしてピエール・ロティ、アンリ・ド・レニエの影響まで8つの論文が収録されている。学者さんの論文には未知のこと、参考になることがもちろんたくさんあるのだけれど、総じて私にはつまらない。結論を導くためか、こじつけすぎではと思うことも多い。その点、先日読んだ丸谷才一の一文は俄然面白い。たとえば丸谷は荷風の作品を「随筆体小説」と名付けた人だが、荷風をそのスタイルへと導いたのが、ローデンバックではないかと。「ローデンバックがおこなった、地誌を小説に応用する方法は荷風の『すみだ川』から『濹東綺譚』へと至る展開に寄り添ふもので、(中略)わが随筆小説の出自はおほよそこのあたりにあった。おそらく荷風は彼の随筆体小説の筆法をローデンバックの刺戟によって身につけ、そしてこれを鴎外の言によってよしとしたのではないか」と推論する。なるほど、たしかに、と思ってしまうのです。

 

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2014年2月17日 (月)

朝倉彫塑館の猫たち

Photo 谷中墓地の猫たちに会ったことはあるけれど、ほど近い朝倉彫塑館の猫たちに会うのは初めて。以前から観たいと思っていて、やっと実現しました。おっと、「吊るされた猫」は去年、「夏目漱石の世界展」の会場で真っ先に展示されていたので初めてではないけれど。

朝倉彫塑館は彫刻家・朝倉文夫のアトリエ兼彫塑塾兼住まいだったところ。1986年に台東区に移管され、2009年からしばらく保存修復工事が行われ、去年10月にリニューアルオープンしました。

愛猫家だった朝倉文夫の猫作品を観るのが目的だったけれど、この館の佇まいにすっかり魅了されてしまいました。明治大正昭和初頭の中流文化人の暮らしぶりとはこういうものだったのか、と偲ばれ、そのうえ美術家の美意識、こだわりが住まいのすみずみ、建材や家具、小さな調度品のひとつひとつにまで行き届いていて、居心地のよい空間、ほんと素敵でした。

アトリエ棟で大きな作品を観たあとは、中庭を見ながら書斎や応接間などの住居棟をぐるりと。最後に猫たちの部屋へ。いました、いました、まどろむ猫、乳を飲ませている猫、背伸びしてる猫…。しあわせな猫たち。

彫刻家は常時十数匹の猫を可愛がっていたといいますから、猫の猫らしいしぐさ、瞬間をじつによく捉えています。そういえばお嬢さんの舞台美術家、朝倉摂さんもよく猫を描いてますネ。

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2014年2月10日 (月)

ビラミデの猫祭り

2月16日の日曜日、ローマの猫天、ビラミデで猫祭りが開かれます。

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2014年2月 9日 (日)

大雪の翌日

2_568x800 昨日201428日の東京は終日雪。27センチの積雪。なんと45年ぶりの大雪という。何度か家の前の雪かきをしたけれど、今朝、雪が止んでからは、ご近所の家々からも人が出て、サクサクとスコップを使う音とともに雪が道路の左右にたちまち片づいた。日本人のキレイ好きはたいしたもの。そのあと都知事選挙へ。投票所になっている中学校の校庭は真っ白でした。

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2014年2月 8日 (土)

こまつ座「太鼓たたいて笛ふいて」を観る

井上ひさしの芝居はやっぱり面白い。つくづくそう思いました。作家林芙美子を描いた音楽評伝劇。泣けました。笑いました。辛辣な科白に小気味よさを覚えました。名科白に唸っていると、ほくそ笑んでいるひさしさんの姿がチラチラしました。主人公の林芙美子を演じたのが大竹しのぶさん。一度なまの芝居を見たいと思っていた人です。地声の強さ、メリハリ利いた演技、存在感のある演劇人です。他の登場人物5人も揃って芸達者な人たちばかり。客席最前列の中央にピアノが設置され、朴勝哲さんの軽やかなピアノ演奏に乗って、それぞれが歌い、踊ります。休憩を挟んで3時間の見応え。客席2列目で役者の息づかいを感じながら楽しんできました。栗山民也さんの演出。紀伊國屋サザンシアターで。Img008_564x800

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2014年2月 1日 (土)

末延芳晴著『荷風のあめりか』を読む

永井荷風は1903年、24歳の時に渡米。28歳の時にフランスに渡り、翌年ロンドン経由で帰国した。父の意向でアメリカで実業を身につけさせる予定だったが、荷風の性に合わず、もっぱら音楽と文学、そして娼婦との世界に浸る暮しだった。そして「愛、言語(日本語)の二者択一」を迫られたとき、荷風は2人の女性、娼婦との性愛、乙女との純愛を捨て、「余の胸中には最早や芸術の功名心以外何物もあらず」(『西遊日誌抄』)と、書くことを選んだ。

アメリカに関心のない私は、アメリカに結びつけて論じる荷風にやや退屈し、なかなか読み進めなかったのだが、半ば過ぎから面白さが加速した。

著者の末延氏は1973年に渡米し、2000年までニューヨークに在住した人だけに、さすがアメリカに詳しい。氏の筆法によって、荷風20代半ばに異文化のアメリカで過ごしたことが、後々に大きな影響力を遺したことを認めざるを得ないし、「「性愛」と「非戦」、「孤独」、「都市・風俗観察」「文明・権力批評」などの独自の文学的表現世界を切り開いて」、それが生涯の根源的テーマとなったのはたしかだろう。

 

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