カンゾー先生とうなぎ
今村昌平監督の映画を2本観た。「カンゾー先生」は坂口安吾原作。「うなぎ」は吉村昭原作。以前この監督の「楢山節考」を観たけれど、今村監督という人は粘っこい人ですね。小豆島の町医カンゾー先生は肝臓病のエキスパート。中央の医学界で認められ研究に熱中するあまり、ある日、往診すべき患者よりそちらを優先してしまい患者を死なせてしまう。町医本来の姿に目覚めたカンゾー先生はまた鞄を下げて島を走り回るというお話。山下洋輔の音楽がコミカルな味をつくった。「うなぎ」は不倫妻を殺害して8年の刑に服した男(役所広司)の社会復帰の話。カンゾー先生を演じた柄本明が「うなぎ」では刑務所仲間の迷惑な存在を憎たらしく演じていた。「うなぎ」はカンヌ映画祭受賞作品。主人公が飼っているうなぎが最後海に放されて、なるほど。
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