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2011年11月 9日 (水)

持田叙子著『永井荷風の生活革命』を読む

去年この人の『ようこそ、荷風へ』を読んで荷風さんのイメージがずいぶんと変わったのだが、そのあと氏が荷風について最初に書いた『朝寝の荷風』を読むと、すでに新荷風論の兆しが芽生えていて、次の『永井荷風の生活革命』で持田荷風が幾重にも開花した感じなのだ。都会のシングルライフの達人としての荷風さん。こんな荷風さんを誰も書いていない。それこそ目からウロコの面白さ。私が荷風さんに惹かれる理由を解説してもらったようなもの。氏は2008年に世田谷文学館で開かれた「永井荷風のシングル・シンプルライフ」展の監修をされている。残念ながら同展は観られなかったが、『永井荷風の生活革命』を読めば十分想像がつく。これまでの荷風ファンは圧倒的に男性が多く、男性読者は「荷風作品の艶やかなエロスを読みとる」ようだが、女性読者は「独身生活者としての荷風の生活観リズムにひかれる」と。なるほど、なるほど。氏は他にも荷風の「庭」に注目するなど、これまで誰も論じなかった視点が革命的なのです。

 

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