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2011年9月16日 (金)

芸大美術館「源氏物語絵巻に挑む」を観る

Img001_453x640 先日、源氏物語を原文で読み通した人の話を聞いた。読破した人はどうしても誰かに伝えたくなるらしい。私にとって源氏は食わず嫌いのところがあったが、刺激されてこのところ関連の本『光る源氏の物語』(上下)など何冊か読んだ。原文まではとてもとても。でもその人は同じ日本語なのだから5回読めばわかりますという。なにしろその人はTOEICで満点を取った英語の達人で、語学にとび抜けた才がある。しかも文系ではなく理系であるところがすごい。で、そういう人と同等には語れないが、原文のある部分を3回声を出して読んでみた。1回目より2回目、2回目より3回目としだいに意味が入ってきたし、言葉の響きに心地よさを感じたのもたしか。日本人ですものね。

そのあと芸大美術館で源氏物語絵巻の現状模写展を観た。徳川美術館と五島美術館所蔵の国宝、絵と詞書計56面の現状模写を芸大大学院日本画第三研究室の修了制作の一環として7年の歳月をかけて完成させたもので、制作には卒業生を含め56名がかかわったという。たいへんな作業である。源氏絵巻が絵画作品として特に優れているとは思わないが、場面の内容が解っていて眺めるとなるほどこう表現したのかと面白さも増す。そして絵よりも詞書の模写に驚き感心した。各場面を2面ずつ完成させて各美術館寄贈用と芸大収蔵用とにしたという。これによって世界に誇る1000年前の長編小説の絵巻が海外でも見られることになったのは喜ばしいこと。地味な展覧会で空いているだろうなと思ったら、意外や意外。源氏愛好家は多いのですね。925日まで。

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