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2011年8月 8日 (月)

電気よりツルを選んだ村

3:11以後、ライフスタイルを見直す動きがあって、たしかに節電は効果を上げているようだけど、もっと本質的なところを見つめるべきだろう。5月6日の毎日新聞夕刊コラムにこんな記事があった。大谷大学の本林靖久氏はこの数年学生に究極の選択として「電気と親とではどちらを選ぶか」「電気と友だち、他人とでは」と質問するという。僧侶でもある本林さんはその質問の前に、電気のない村に行った体験談を話すそうだ。ヒマラヤ山脈の東南に位置するブータン。九州よりもやや大きい国土で人口68万人。数年前、ここの小さな村にようやく電気が引かれることになったが、この地はオグロヅルの越冬地で、電線を引くとツルの飛来に支障がでるのではと心配した村民が電線敷設を断ったという。この話を紹介したあとの質問にもかかわらず、年々、電気と答える学生が増えているという。私は最初まさかと反応したのだけれど、よくよく考えると電気と答えることもありうるなと。もはや電気は不可欠にものになっている。でも電気を得たことで失ったものはなんだろう。ブータンは1970年代に、第4代国王が「国民総幸福」を提唱して注目された国だ。日本をはじめ世界が国民総生産、国内総生産をワンヤワンヤ言っていた時期に。そして2005年の調査ではブータン国民の97パーセントがしあわせだと感じているという。日本は豊かな生活を享受していても、国民はしあわせを感じているとは言い難い。電気に頼り過ぎない生活を提唱してきた発明家の藤村靖之さんは「貧しい昔に戻るのではなく、新しい豊かさを実現するために」と言う。それには哲学することが肝要かと。Photo_3

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