« 「あこがれのヴェネチアン・グラス」展 | トップページ | 映画「ちいさな哲学者たち」 »

2011年8月31日 (水)

「いま、哲学の時」

0609_kuro そう感じていたところ、d-laboで早稲田大学文化構想学部教授・藤本一勇教授のお話を聞く機会を得た。氏のご専門はフランス現代思想、情報メディア思想。未来倫理学とは? 技術・メディア哲学の視点からのお話しは刺激的だった。「ユビキタス社会にあっては人間が技術や環境の操作主体ではなく、人間自体が環境の一要素となる。モノ化(脱人間化)による思考の喪失へと進み、怖しいということが解らない怖しさが生じる」「技術が地球全体を破壊しうるほど、また生命(進化)のあり方を左右するほど、巨大な操作力をもった今、倫理や責任の射程を拡張しなければならない。力の大きさは責任の重さと連動する」「人間中心主義ではなく、ロボットや人工生命をも含めた全生命体へ配慮した新たな倫理を」と。男と女の有り様は源氏物語の昔からさほどの違いもないのに、この技術社会の変容はすさまじい。だからこそ、いま、哲学の時。とくに3.11の原発事故以後はその思いが強い。問題を諦めずに問いかけること、また問いを先鋭化すること。驚き、問いかけが哲学の生命線である、と氏は熱く語られました。

|

« 「あこがれのヴェネチアン・グラス」展 | トップページ | 映画「ちいさな哲学者たち」 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1402746/41431507

この記事へのトラックバック一覧です: 「いま、哲学の時」:

« 「あこがれのヴェネチアン・グラス」展 | トップページ | 映画「ちいさな哲学者たち」 »