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2011年7月13日 (水)

津和野の生き方

Cimg0385_800x600_2 津和野の駅に降りて驚いた。夜の8時半なのにもう深夜のような気配。人影がない。街を照らすのは薄明かりの街灯だけ。でも宿までの道順はざっくりだけれど頭に入れてあるので、気にもとめず歩きだした。ところがほとんどの店が閉まっているし、ネオンサインの明かりもない。暗い。分らない。困った。主人公が江戸時代にタイムスリップする「JIN-仁」というテレビドラマがあったけど、江戸の町に迷い込んだ感じ。宿に電話して、薬局を目印に探すがその薬局も分らない。すると前方から懐中電灯を照らしながら歩いてくる人があった。少年かと思ったらご婦人だった。ああ、ご一緒しましょう、と案内してくださった。助かったぁ。津和野は夜が早いんです。6時には店が閉まってしまいますと。翌日薬局を確認すると、石州赤瓦の重厚な店構えで、高津屋伊藤博石堂という古式ゆかしい看板が掲げられていた。都会の薬局を想像しているこちらに分るはずがない。迂闊だった。寛政十年の創業とか。津和野出身の軍医だった森鴎外も愛用したという「一等丸」を記念に購入。そして森鴎外を敬愛する同じく津和野出身の画家、安野光雅さんの美術館が駅前にある。展示作品に添えられた安野さんの文章のなかに、津和野が観光で生きていこうとするなら何もしないこと、変えていった町は消えていくが、変えなければいつまでも遺る、といった意味のことが書かれてあった。たしかにそう。津和野は昔ながらの暮らしを守って静かに生きていました。おみごとです。

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