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2011年6月 6日 (月)

過去は未来を知るカギ

文藝春秋6月号が東日本大震災を特集している。そのなかに阪神大震災の時に緊急寄稿した吉村昭氏の文章が再掲載されているのだが、読んで驚いた。『関東大震災』を書いた氏は、毎年防災の日になると講演やシンポジウムに引っ張り出されていたが、そのときに同席する東京都の地震防災責任者は関東大震災後に出版された『震災豫防調査會報告』をまったく眼にしておらず、翌年担当者が変わっても同じくその本の存在さえ知らないことに氏は底知れぬ虚しさを覚え、口を開くのも億劫になった、と書かれていたからである。

吉村昭の『三陸海岸大津波』『関東大震災』を読んだ。今までぼんやりとしか知らなかった大災害のすさまじさに打ちのめされ圧倒された。熱風に煽られた呻き声や腐乱した死体の臭い、巨大な怪物のような、黒い壁のような波の様子などがテレビ画面よりもよほどリアルに身に伝わってきて鳥肌が立った。災害時に避難するさいは何も持たず身ひとつで逃げること、を肝に銘じた。田山花袋の『東京震災記』も著者が見聞きしたことが詳細に書かれてあった。多くを学んだ。

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