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2011年4月17日 (日)

ハーブ&ドロシー

現代アートのコレクターで有名な老夫妻のドキュメント映画。無類の面白さでした。ニューヨークに住む郵便局員の夫と図書館司書の妻は結婚当初から現代アートを買い集めることが趣味。作品を購入する基準は自分たちの給料で買えること。アパートに収まるサイズであること。夫の給料はすべてアートに注ぎ、生活費は妻の給料で賄う生活をつづけた。2人へのインタビューを聞いていると、まさに2人で1人の人物のような息の合った関係で、役割分担がお見事。いい作品を見つけると突っ走る夫、冷静に判断する妻。膨大なコレクションはどちらか片方がいなければ成立しなかったことだろう。2人は無名作家のアトリエを訪ねると、作品だけでなくそのプロセスを知りたがり、他のすべての作品を見たがる徹底ぶり。そうしたなかから1点を選ぶ。購入した作品は絶対売らない。狭いアパートが作品で埋もれていく。ついに飽和状態になったとき、ナショナルアートギャラリーへの寄贈の話が持ち上がり、作品がアパートから搬出される。その量、美術館の見積りでは大型引越しトラック1.5台分だったのが、なんと5台分にも。ミニマルアート、コンセプチュアルアート5000点。よくまあ収納されていたものです。愛する猫と暮らす広さが確保できたのに、コレクション病はまたもや進行中のよう。この情熱はとにかくすごいです。なんて素晴らしい夫婦。渋谷のイメージフォーラムで。小劇場とはいえ、観客4人とはもったいなかったなぁ。29日まで。

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