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2011年2月11日 (金)

新文芸坐で「ボッカチオ‘70」(完全版)を観る

中世イタリアの『デカメロン』の作者、ボッカチオが1970年代に生きていたらこんなことを書いたのでは……と4人の巨匠監督が繰り広げるオムニバス。1962年の作品。なぜ完全版かというと、当初は監督のひとりマリオ・モンチェリの作品が加えられず、他の3人、ヴイットリオ・デ・シーカ、フェデリコ・フェリーニ、ルキノ・ヴィスコンティの3作品で構成したものを配給していたらしい。それぞれの個性がそれぞれに光っているが、好みからいうとヴィスコンティの貴族の暮らしを描いた作品がいい。館のなかだけでドラマが展開されるので舞台の芝居を観ているよう。画面のなかの調度品を眺めているだけでも楽しい。見惚れてしまう。ロミー・シュナイダーが魅惑的。面白さで圧倒的なのは、現実と空想が入り混じったフェリーニの世界。他の2本も労働者の日常の喜怒哀楽を描いていて佳品。ソフィア・ローレンが若く美しい。もう50年も前の映画なのですね。途中休憩10分が入る3時間半の長丁場。イタロ・カルヴィーノの短編をふっと思いだし、読みたくなりました。

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