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2010年8月21日 (土)

新藤兼人著「『断腸亭日乗』を読む」を読む

このところ永井荷風に関する本をつづけて読んでいる。その中でこの荷風論はとてもわかりやすく、面白かった。学者のような重箱の隅をつつくようなことはなく、荷風びいきの面はあるが、さすが映像作家、シナリオ作家らしい感性が感じられる。新藤氏の本はほかに『弔辞』、『うわっ、八十歳』、『老人読書日記』などを読んだがどれも面白かった。今年98歳? 現役監督、すごい人だ。新藤監督の映画「濹東綺譚」をぜひ観たい。

荷風の小説でまともに読んだのはこの『濹東綺譚』くらい。小説よりも荷風という人間への興味が尽きない。新藤氏は同著で「荷風にとって文学と性は同衾していた。だから老いれば荷風の性は薄れ、文学もまた薄れ、性を失えば文学も亡んだ」と結んでいる。荷風は東京の街をよく歩いている。明治の終わりから大正初め頃の東京散策記『日和下駄』は当時の東京の風景が彷彿とする。これから川本三郎の『荷風と東京』(上・下)を読む。

 

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